どっちで受験すれば良い?FP受験者を悩ますFP協会ときんざいの存在
FP受験者をまず悩ますのが試験団体が2種類存在すること。
どちらで合格しても、国家資格のFP技能士の資格を取得できるのですが、「どちらで取得したほうが良いのか?」と悩んでしまいますよね。
結論的には「どちらでも良い」となるのですが、なぜFP技能士の取得については、こんなにややこしくなっているのか説明したいと思います。
私としても、1つにまとめてすっきりした体系の国家資格試験としてほしいのですが、それぞれの団体の沿革、歴史、制度がややこしくしているのですよね。
そのあたりとちょいとかいつまんでの説明です。
忙しい受験勉強の合間にどうぞ。
もともとFP資格は民間資格としてスタート
FP資格が「国家資格」となったのは、2002年のことです。
それまでは民間資格として、きんざいが認定しているFP資格とFP協会が認定しているFP資格がありました。
もともとは2種類の民間資格があったのです。
今では、FPの民間資格と言えばFP協会のAFP、CFPが知られていますが、きんざいでも認定していたのです。
きんざいは「金財FP」として認定していたのです。
2002年に国家資格FP技能士が誕生し、FP技能士試験実施機関として従前からあったきんざいとFP協会が認定されたのです。
そのため、現在もきんざい、FP協会で試験実施、資格認定を行っているのです。
もともとあったきんざいの民間資格金財FPの試験検定はFP技能士1級~3級へ。
FP協会主催の試験では、FP2級試験がAFP認定の資格試験も兼ねており、FP2級合格し、所定のAFP認定を修了するとAFPも名乗ることができるのです。
言わば、どちらの民間資格も活かせるような国家資格となったと言えるのです。
きんざいとFP協会の相互関係
きんざいの民間資格試験が国家資格FP技能士へ移ったため、今現在きんざいでの民間資格というのは存在しません。
一方、FP協会の民間資格AFP、CFPは今現在も存在します。
FP技能士の試験と非常に関りの強い、AFP、CFPは国家資格FP技能士を取得するのに有利に働くことができるのです。
- FP2級の受験資格のひとつに「FP協会認定のAFP認定研修修了者」が定められている
- 2級合格者が所定の認定研修を修了することで、FP協会のAFPに認定される
- CFP合格者は1級FP技能検定の学科が免除となる
とりわけ、FP1級を目指す方はFP1級の学科試験は非常に難しいと有名ですので、以下のルートで目指す方が多いです。
- FP3級→FP2級→AFP→CFP→FP1級
- FP協会認定講座受講→AFP・FP2級→CFP→FP1級
CFPを取得して、FP1級の学科免除を狙うというコースとなります。
もちろん、AFP、CFPを取得せずにFP1級を目指すことも可能ですよ。
- FP3級→FP2級→FP1級
民間資格AFP、CFPを取得しての国家資格FP技能士の取得の方法の説明でした。
まとめ
FP1級を目指す方には、FP協会の民間資格AFP、CFPは意識しないといけないものとなることが分かると思います。
きんざい、FP協会どちらで受けても、国家資格にはあまり影響しないことが言えます。
どちらで受験しても、その後のステップアップには配慮されていますので、気にせず取り掛かっていきましょう!!